母との思い出の婚礼箪笥を、仏壇にリメイク。
2023年1月末、リラックスに一本の電話がかかってきました。
お客様(以下、脇坂様)「明日引越しをしなければならないのですが、どうしても、箪笥が新居に入らないんです」
Relax「買取をご希望でしょうか?」
脇坂様「はい、そうなんです。でも本当は、結婚祝いにと、亡くなったお母さんと初めて2人で買い物をした思い出の箪笥で。だからずっと持ち続けていたいんですけど、できなくて困っているんです」
Relax「なるほど、引越は明日で、新居に搬入できなくて、でも捨てたくなくて、それでお電話を下さったんですね。買取もできるかもしれませんが、何か良いアイデアがあったらいいですね」
脇坂様「実は、この婚礼箪笥を小さな仏壇にしたら長く使えるのになあ……と思っていて。でも、どこに聞いても家具の構造上、難しいみたいなんです」
Relax「もしよかったら、詳しく話を聞かせてもらえませんか?僕もできることを考えてみます」
こんな何気ない会話から、婚礼箪笥を仏壇に変身させるリメイクが始まりました。
(左画像)お客様より電話とともに届いたご依頼の家具の写真。
(右画像)搬出の写真。丁寧にRelax倉庫まで運びます。
家具職人さんと何度も打合せをしながら、サイズやデザイン、塗装など細かく決めていきます。
何度も打合せを重ね、お客様のアイデアとリクエストを反映しながら
細かく図面を引き計画。
また、脇坂さんのご希望で『箪笥を選ぶときに母が「前扉が素敵やからこの洋服箪笥にしよう」と言ってくれた、前扉のデザインを仏壇に取り入れたいこと』『婚礼セットとして並べて使っていた整理箪笥の上に乗せられるよう、色もそのまま活かすこと』、サイズ、引出しの位置、裏板につかう部材など、いろいろなアイデアも盛り込んでいきました。
腕の良い家具職人さんのネットワークを活かし、
どんどん箪笥から仏壇へ仕上げていく。
2023年5月末にやっと完成し、脇坂様のお宅にお届け。
4か月の期間を経て、やっと完成。
お客様の新居へ配達。
とても感動し、喜んで下さって、「私一人ではお仏壇はできなかったので、本当に良いご縁をいただき感謝します。毎日眺めて心が癒されています。家に何かしらお気に入りのものがあるというのは、幸せなことですね!」とのお言葉をいただきました。
前扉のデザインは、コンパクトになったお仏壇の側板に変身。
整理箪笥とのサイズもバッチリ合っています。
今、日本中で30年前、40年前、50年前の、いろいろな思い出のつまった大型家具の一斉処分が始まっていますが、みなさん口を揃えて「捨てたくないけど仕方がない。忍びなくて困っています」とおっしゃるのを毎日聞きます。
リラックスは、家具を捨てたくない気持ちをお客様と共有して、思い出が溢れる大切な家具を再び活かしていきます。今回のようにリメイクも活用しながら、家具を捨てずに、もう一度長く使っていただけたら嬉しいです。