断捨離するには重たい絨毯だけれど。

“買い取る”だけじゃないレポート

日々のご依頼の中で、断捨離のための依頼も多くあります。
そして、断捨離は断捨離なんですが、「いわゆるお片付けの“断捨離”」以外の内容もあります。終活に向けてというものです。
一家のご両親が施設へ入居なさる場合や、時の流れにともなってご実家が段々と大きく感じ小さなおうちへ引越しなさる場合など、おうちのなかを空っぽにする断捨離のためのご依頼があります。

今回、お母様が施設に入られて、ご実家の断捨離中だという息子さんから連絡をいただきました。絨毯を見てほしいとのこと。

山形緞通。
ペルシャ絨毯や中国緞通のように、日本にも、堺緞通だとか山形緞通といった、産地による立派な絨毯があります。こういう絨毯は、めちゃくちゃ重たい。丸めて担ごうとすると、僕でさえ運ぶのが大変です。
お客様も、その点に困っていることをお話ししてくださいました。市に連絡をしても、処分に料金がかかるし、そもそもクリーンステーションまで運べないと。

でも、とても素晴らしい絨毯なんです。山形緞通、機械織りの絨毯ではありますが、最後の仕上げが人の手で入る。柄もすごく格好いい。
今回のお買取とは少し話が逸れますが、違う場所……とある企業オフィスに買取に入った際も、その床に敷かれている絨毯に目がとまりました。そちらは丹後緞通。うずまきの柄が特徴的な絨毯でした。

この日は上記写真の絨毯を2枚とも買取りさせていただきました。
絨毯の買取後、依頼主の方とお話しをしましたら、他の家具もクリーンステーションにご自身で運び、ご実家の整理を続けている最中とのこと。それならぜひ僕たちに見せてくださいと申し上げました。また日を改めて、この他の家具の買取に伺う予定です。

(岡田)

▶︎兵庫県 宝塚市

▶︎時期:2021年5月